ポーカーのドローハンドでの判断は、すべて四つの数字を比べて行います。アウツ(英語)が何枚あるか、そこから見積もるエクイティ(英語)はどれくらいか、ベットにコールする値段はいくらか、そしてコールの期待値(英語)です。この四つを順番に言えるようになれば、テーブルでの計算は越えられない壁ではなくなり、五秒でできる比較になります。表だけ見たいなら、印刷用のポーカー確率表に四つすべてが一ページにまとまっています。
一行でわかる近道
アウツを数えます。残りのカードが一枚なら2を掛け、二枚残っていてコールでオールインになるなら4を掛けます。それがパーセントで表したエクイティです。それを、そのベットにコールするときのポットオッズ(英語)、つまりコールに出すチップを最終的なポットで割った数字と比べます。エクイティが値段より大きければ、コールは長い目で見てEVがプラスです。小さければコールはチップを失うので、フォールドかレイズをします。
早見表:アウツとポットオッズ
表は二つあります。一つ目はアウツをエクイティに、二つ目はベットサイズを、そのベットが求める必要勝率に置き換えます。
| アウツ | よく | 2の | 4の | 実際の |
|---|---|---|---|---|
| 4 | ガットショット | 8% | 16% | 16.5% |
| 6 | フロップでのオーバーカード二枚 | 12% | 24% | 24.1% |
| 8 | オープンエンドストレートドロー | 16% | 32% | 31.5% |
| 9 | フラッシュドロー | 18% | 36% | 35.0% |
| 12 | フラッシュドローとガットショット | 24% | 48% | 45.0% |
| 15 | フラッシュドローとオープンエンド、またはフラッシュドローとオーバーカード二枚 | 30% | 60% | 54.1% |
| ヴィランの | ポット |
|---|---|
| ポットの四分の一 | 17% |
| ハーフポット | 25% |
| ポットの三分の二 | 29% |
| ポットの四分の三 | 30% |
| ポットサイズ | 33% |
| ポットの一倍半のオーバーベット | 37.5% |
| ポットの二倍のオーバーベット | 40% |
コールで見られるカードの枚数に応じて見積もったエクイティが値段の数字より大きければ、コールはそれだけでプラスになります。小さければ、コールには助けが必要です。たいていはインプライドオッズ(英語)か、レイズによるフォールドエクイティです。
この計算が成り立つ理由
見えていない特定のカードを引く確率は、およそ五十枚に一枚です。そのため、アウツ一枚につき、一つのストリートで約2%と見積もれます。ストリートが二つあれば二回引けるので、掛ける数を二倍にするわけです。一方、値段は別の計算で求めます。ベットにコールすると、最終的なポットは元のポットとヴィランのベットと自分のコールの合計になり、自分のコールを出して残りを獲得しにいきます。コールに出すチップをその最終的なポットで割ったものが、そのコールの必要勝率(英語)です。エクイティがそれを上回ればコールの期待値はプラス、下回ればコールはじわじわとチップを失うリークになります。
よくある三つのハンド
ターンのハーフポットのベットに直面したガットショット(アウツ4枚)
インポジションで9♥8♥を持っています。ターンまでのボードはK♠J♥7♦4♣です。ヴィランがハーフポットをベットします。どのテンが来ても7-8-9-10-Jのストレートになるので、アウツは4枚です。
残りは一枚です。2の法則で4 × 2 = 8%のエクイティです。このベットに対する必要勝率は25%です。八は二十五にまったく届かないので、ポットオッズだけで見るとコールはチップを失います。
EVをチップの量で表すため、ベット前のポットを50とします。ヴィランが25をベットすると最終的なポットは100になり、25をコールして75を獲得しにいくことになります。EV = 0.08 × 75 - 0.92 × 25 = 6 - 23 = -17です。フォールドの価値は定義上0です。マイナス十七とゼロなら、明らかにフォールドです。テンを引いたときにインプライドオッズで取り返せると考える確かな理由があれば、話は別です。
フロップでのオープンエンドストレートドロー(アウツ8枚)
カットオフからT♣9♣でオープンし、ビッグブラインドがコールします。フロップはJ♥8♥2♦です。ヴィランがポットの三分の二をリードベットします。どの7でもどのQでもストレートになるオープンエンドなので、アウツは8枚です。
残りは二枚です。4の法則で8 × 4 = 32%のエクイティです。ポットの三分の二のベットが求めるのは29%なので、このコールでオールインになるなら、三十二は二十九を上回り、コールの期待値はプラスです。
チップで考えるため、ベット前のポットを30とします。ヴィランが20をベットすると最終的なポットは70になり、20をコールして50を獲得しにいきます。その20が残りのスタック全部なら、EV = 0.32 × 50 - 0.68 × 20 = 16 - 13.60 = +2.40です。小さいですが、確かなプラスです。スタックが残っていれば、ヴィランはターンでもう一度ベットできるので、20で見られるのは次の一枚だけ(約17%)になり、コールはインプライドオッズ、つまりストレートが完成したときに後から獲得するチップに頼ることになります。
ポットサイズのベットに直面した、オーバーカード付きのフラッシュドロー(単純なアウツ15枚)
Q♠7♠2♥のボードでA♠K♠を持っています。ヴィランがポットサイズをベットします。フラッシュドローに加えて、エースかキングが来ればトップペアになります。単純に数えると、スペード9枚とエース3枚とキング3枚で、アウツは15枚です。
4の法則なら60%です。ポットサイズのベットが求めるのは33%なので、コールでオールインになるなら余裕でプラスです。ただし、この近道はエクイティを高く見積もりすぎています。アウツ15枚でのリバーまでの実際のエクイティは54%に近く、しかもそれは15枚すべてが本当に勝てるカードかを考える前の数字です。割り引いた後でも54%は33%を上回るので、オールインのコールは成り立ちます。
ポット40、ベット40でオールインなら、EV ≈ 0.54 × 80 - 0.46 × 40 = 43.20 - 18.40 = +24.80です。大きなエッジですが、信じるべきは60%ではなく54%のほうです。
計算が当てにならないとき
近道は速く、値段は正確ですが、答えの正確さは、計算に使う数字が正しいかどうかで決まります。テーブルでは三つの失敗パターンが現れます。
一つ目はダーティアウツです。単純なアウツとは、計算上は自分のハンドを強くするカードのことです。生きているアウツは、そこからヴィランも強くしてしまうカードを除いたものです。ナッツではないフラッシュドローがもっと高いフラッシュドローとぶつかっていれば、生きているフラッシュのアウツはありません。そのスートのどのカードも、ヴィランにより強いフラッシュを与えるからです。ツートーンのボードで、ストレートになる八枚のうち二枚がヴィランのフラッシュも完成させるオープンエンドは、単純なアウツ八枚が六枚に減ります。教科書の数字から減らしていき、直面しているレンジに実際には勝てないカードを除いてから、残りに掛け算をしましょう。
二つ目はリバースインプライドオッズ(英語)です。ドローが当たってもチップを失うことがあります。ボードがペアになる展開でストレートを完成させたのに、ヴィランはセットからフルハウスになっていた、というケースです。キングハイのフラッシュを作ったら、相手がエースハイのフラッシュだったということもあります。ガットショットのエクイティは2の法則ではやはり8%ですが、テンがボード上で同じスートの四枚目になり、フラッシュを持つ相手にスタックをすべて失うなら、そのアウツで実際に勝てるエクイティはもっと低く、損失は今直面しているベットより大きくなります。その後のボードで完成するハンドが弱いほど、その分を大きく割り引きましょう。
三つ目は、目に見えないインプライドオッズです。ポットオッズだけではマイナスのコールでも、当たったときに後から獲得するベットが外れたときの分を埋めるので、正しいことがあります。低いランクのポケットペアでレイズにフラットコールすると、フロップでセットができる確率は約12%ですが、残りのスタックはコールの十倍あることもあります。必要な計算は、当たったときの獲得分を、それがどれだけの頻度でコールしてもらえるかで重みづけして、外れたときの分を埋められるかどうかです。インプライドオッズは予測であって、利益が出るか微妙なコールを続ける言い訳ではありません。
五秒でできる実戦の手順
チップを出す前に、四つのステップを順番に行います。
まず、アウツを数えます。標準の数字(ガットショットは4、オープンエンドは8、フラッシュドローは9、フラッシュドローとオーバーカード二枚は15)を使い、明らかなダーティアウツがあればその場で割り引きます。数がゼロなら、残りの三つのステップは飛ばしてフォールドします。Poker Skillでは、クイーンハイのボードでファイブハイ、ペアも、あと一枚で完成するドローもない状態でフロップのベットを受けたときに、このフォールドの場面が出てきます。
次に、掛け算をします。次の一枚には2の法則を使います。スタックが残っているとき、フロップのコールで見られるのはこの一枚だけです。フロップでコールしてオールインになるなら4の法則です。アウツが十枚を超えたら、一枚増えるごとに約一ポイントずつ差し引きます。
そして、値段を確かめます。ハーフポットは25%、三分の二は29%、ポットは33%、1.5xのオーバーベットは37.5%です。この四つの数字を覚えておけば、テーブルで本格的な割り算をする必要はありません。
最後に比べます。エクイティが値段より大きければコールです。小さければフォールドです。ただし、インプライドオッズを数える具体的な理由があれば別で、具体的な理由とは、この先のストリート、この先のベット、そしてそのベットにコールしてくれるプレイヤーを特定できることです。
判断の中での位置づけ
確率の計算は判断の半分で、残りの半分は読みです。今やった計算でわかるのは、ヴィランのレンジに対してコールのEVがプラスかどうかであり、ヴィランが何を持っているかも、リバーでどれだけベットできるかも、後のストリートでどれだけエクイティを実現できるかもわかりません。ポジション、ボードテクスチャ、スタックの深さは、近道には表れない形でエクイティの実現を左右します。エクイティと値段の比較は土台として扱いましょう。土台が崩れていれば、どんな読みでもそのコールは救えません。二つの数字の違いがまだわからないなら、エクイティとEVの違い(英語)で整理できます。土台が保たれていて判断が微妙なスポットでは、読みで決めましょう。
よくある質問
ポーカーのエクイティとポットオッズの違いは? エクイティは、ある時点でポットを獲得できる確率をパーセントで表したもので、カードから決まります。ポットオッズは、コールで損をしないための必要勝率をパーセントで表したもので、ベットサイズから決まります。エクイティは自分のハンドとボードから、ポットオッズはベットの計算から出てきます。エクイティがポットオッズより大きければ、プラスになるコールです。
ポーカーの期待値(EV)とは? 期待値とは、ある特定のアクションで、長い目で見て平均どれだけ獲得するか、または失うかを表す数字です。すでにポットに入れたチップはもう自分のものではないので、フォールドのEVは定義上ゼロです。コールのEVは、エクイティに獲得できる量を掛けたものから、負ける確率に失う量を掛けたものを引いた値です。プラスならそのアクションは得になり、マイナスならじわじわと損をしていきます。
インプライドオッズはポットオッズに含まれる? いいえ。ポットオッズは、今のストリートでの今のベットの値段です。インプライドオッズは、ドローが当たったときに後のストリートで獲得できると見込むチップです。ポットオッズだけではマイナスのコールでも、インプライドオッズを含めればプラスになることはありますが、それは先のベットが現実的なときだけです。つまり、スタックが深く、相手がコールしてくれて、こちらのハンドの強さが相手に読まれにくいときです。ポットオッズ単体は計算で、インプライドオッズは予測です。
ポーカーのオッズを暗算するには? 残りのカードが一枚ならアウツに2を、二枚残っていてコールでオールインになるなら4を掛けます。それがエクイティです。値段のほうは、ベットサイズの目安を四つ覚えておきましょう。ハーフポットは25%、三分の二は29%、ポットは33%、1.5xのオーバーベットは37.5%です。この二つの数字を比べます。ダーティアウツの割り引きや、インプライドオッズとリバースインプライドオッズの考慮は、その比較の代わりではなく、比較に上乗せして行います。